1年生のときは中止、2年生のときは日帰りだった「みどりの学校」。今年は初めて宿泊します、それも2泊も!



「みんなでなかよくする」



「あいさつをしっかりする」



事前の準備は怠りなく、



部屋のみんなで目標を決め、



部屋割り表を作りました。



「50年たっても忘れない思い出ができるといいね」

校長先生からのエールもいただいて、



「行ってまいります!」


「行ってらっしゃ~い」




最初のプログラムは富士山の麓を歩きながら富士山の大自然を楽しむ「ふじさんぽ」です。



お世話してくださるのはYMCAのインストラクターの方。



富士山の 5 合目から、いざ出発!




森林で聞こえてくるのは虫や鳥たちの鳴き声とみんなの足音だけ。





「ふじさんぽ」の頂上に到着。



気がつくとカラマツだけが広がっていました。

カラマツは富士山の荒地でまっさきに芽生え、森を作っていく木だそうです。



「ここに広がっている砂礫は 316 年前の富士山の噴火で飛んできて積もったものだよ」



「316 年前からここにあるなんて…。ぼくたちよりずっとずっと長生きだ」



昼食をいただきます。



山では足を坂の下に向けること、自分の座れる分だけシートを敷くこと、



昼食時間にも学びがありました。



下山です。



砂走りです。



準備は念入りに。



「体を起こして走ること」
「かかとで着地すること」
「よそ見をしないこと」
「転んでもふてくされずすぐ起きること」



「人生で一度しかない体験を楽しもう!」

「そして、生きる力を身につけよう!!」



スタート!!







「こんなに泥だらけになったの、はじめて!」



まだまだお楽しみは続きます。




「ここでは走っても転がっても何をしてもいいよ」







富士山を全身で感じました。



「ありがとうございました!」

「今度は富士山の頂上に行ってみたいね!」



そんな思いを胸に宿泊施設のYMCA東山荘へ向かい、開校礼拝を守りました。



「みんなと自然の中で過ごすのが楽しみです。よろしくお願いします」
館長さんにごあいさつをしました。



待ちに待った夕ご飯。
食事係のお祈りに心を合わせて、



いただきます!



夕食のあとは夜のお楽しみ、キャンプファイアーです。






初めてみんなで参加するキャンプファイアー、係の子たちも大張り切りです。





夕べの礼拝をささげて、ぐっすり眠りました。



2日目の朝を迎えました。
体操をして山のきれいな空気を胸いっぱいに吸い込んで、



活動スイッチを入れ、礼拝をささげて一日をはじめます。



2日目のプログラム、「富士山こどもの国」に向かいます。

「昨日のふじさんぽで疲れた」なんて言ってる子はひとりもいません。



今日もいいお天気です。



「向こうに楽しそうな建物が見えるよ」



街エリアに着くと富士山がお出迎えしてくれました。

「きのう走ったのはあの辺かな」



「水の国」でカヌー体験と水遊び、クラスごとに交代で楽しみます。




はじめてのカヌー、3人で力を合わせてこぎました。



「いち、に、のかけ声に合わせよう。」



「ぶつかる~」









ボートエリアと水遊びエリアの境目です。



こんどは水遊びです。



あっという間に水着に着替え、
「行こー!」







「ウォータースライダーもある!」





「水の国」から次のアトラクションに向かいます。




溶岩の道も踏み越えて、



到着したのは「蜘蛛の巣ネット」です。



ネットの中は入るのも出るのも一苦労。



ほんとうに蜘蛛の巣に引っかかった虫の気分です。



隣には「溶岩谷の遊び場」があります。






それから次は「草原の迷宮」です。

遺跡のような迷路では、細い道を通ったり、上から見渡してみたり、反対側にジャンプで移ったり!






「先生から逃げるぞー!」
迷路で始まった鬼ごっこ。



細い道を通って、上行って、下行って、草むらに隠れて……
気づいたら先生たちにはさまれていました。
「やられたー」



まる一日たっぷり遊び、帰る時間になりました。



「やっほー!」
山に囲まれていると、ついつい声が出てしまいます。



「お腹すいた」

「早く東山荘に帰りたいな」



さすがにお疲れのようすです。



でも、夕食をいただいてエネルギー回復。

夜はキャンドルサービスです。



「これからもプラスのことばを使っていきたい」

「ごはんがとってもおいしかった」



礼拝係の子が 2 日間の思い出を語りながら、キャンドルに火を灯してくれました。



先生からのかわいくておもしろくてちょっぴり怖いお話も聞きました。



夕べの礼拝をしたら、おやすみなさい。

「ふじさんぽ」に「富士山こどもの国」、めいっぱいの2日間でしたから、電気が消えるとみんなぐっすり……


「おはようございます!」

あっという間に最終日の朝を迎えました。



一日の初めは朝の礼拝から。



東山荘でいただく最後の食事です。
食事の準備にもなれ、スムーズに支度できるようになりました。



「作ってくれた方に感謝して食べましょう。いただきます!」




閉校礼拝をささげました。



「この経験をみどりの学校で終わらせるのではなく、学校生活にも活かしましょう」



3日間お世話になったYMCA東山荘の館長さんにもごあいさつをします。


「お部屋でお友だちと楽しく過ごすことができました。
東山荘に泊めてくださり、ありがとうございました」



「ありがとうございました! ばいばい~!」



宿をあとにし、御殿場から箱根へ。


生命の星地球博物館、本間寄木細工美術館に到着。クラスごとに交代で見学・体験します。



「きれいな石がある」



「このアンモナイトは本物なのかな」




「すご~い」




「自然のかくし絵があるよ!」



みんなの集まるその先には……



「1 匹、2 匹、3 匹……」
国語の「自然のかくし絵」の学習を思い出して、自然にかくれた虫を探していました。



「こっちは葉っぱが虫になってる~!」




こちらは本間寄木美術館でコースター作り。


「寄木細工とは木を集めて作る工芸品のことです」
説明を聞き、まずは寄木のパーツを組み合わせて好きな模様を作ります。





「見てみて~!」



「校章を真ん中に置いたんだ」



模様が決まったら、ボンドでパーツを貼っていきます。



「ボンドはすばやくつけてくださいね」




接着できたら、紙やすりで表面を磨きます。







できた!




仕上げにワックスをぬると、さらにピカピカになります。





世界でひとつだけのおみやげができました。



お昼をいただいて、




「ただいま〜」



自然と向き合い、友だちと向き合い、自分と向き合った 3日間。



この思い出は、10 年先も、20 年先も、50 年先も、子どもたちの心の中に刻まれているでしょう。