「みなさんに餞のことばをおくります」

出発の前日、教室に校長先生がいらっしゃいました。



「はずしていけないものは……羽目

 破った方がいいものは……自分の殻、限界。


 6年生のこのとき、この仲間ですごすさいごの『みどりの学校』ですね。

 たくさんの思い出ができますように」



お家の方に見送られて



行ってきま~す!



中央高速を走るバスの中はレクで大盛り上がり。



須玉から清里ラインを北上し、



6年生がお世話になる清里の清泉寮に到着しました。



開校礼拝を守り、3日間の無事を祈ります。



清泉寮の方にもごあいさつして、小学校さいごの「みどりの学校」が始まりました。



最初の食事は清泉寮の特製カレーライスです。


みんなたくさんおかわりしました。



午後の最初のプログラム。



県立八ヶ岳自然ふれあいセンターに移動し、清里の自然を学びました。



続いてやまねミュージアムの見学です。


ニホンヤマネは体長8センチ、体重18グラムほど、国の天然記念物に指定されている夜行性の哺乳類です。



リスやネズミに似ていますが、別の種類の希少な動物です。



周辺散策を兼ねたクイズラリーをしながら、ヤマネの暮らす森について学びました。





お待ちかねのおやつタイムになり、



高原のおいしい空気も満喫しました!





「これからキャンプファイヤーを始めます。キャンプファイヤー点火……」

「ちょっと待った~!」
扮装した集団が乱入してきました。


「ここでキャンプファイヤーをやるには、おれたちの許可がいるんだよ。どうしてもやりたいなら、キャンプファイヤーをやるのにふさわしいかどうか、テストしてやる」



「セイ・センリョウ一味」の繰り出す3つのテストに6年生一致団結して合格を勝ち取り、



キャンプファイヤーは冒頭から一気に盛り上がります。



ゲームも


ダンスも


炎も



熱く熱く燃え上がり



そして、燃え尽きようとする炎を名残惜しく見つめながら、1日目を終えました。


2日目は朝からあいにくの雨模様ですが、



気持ちは高らかに、バスで北杜市郷土資料館へ向かいます。



中央本線・小海線の歴史を中心に、復元された古民家や昭和30年代の写真や映像などが展示され、高度成長期以前の生活が紹介されている資料館です。



実際に機織り機を体験できると知り、おっかなびっくり動かしてみます。



「えっ、これを手動で回してしぼるの?」


初めて見る“洗濯機”にびっくり。



いろりを囲んで

「むかしむかし、おじいさんとおばあさんが……」



「このアイロン、コードがない!」

「これは?」

「手鏡だって!





再びバスに乗り、向かった先は清里駅です。



さきほど学んだ小海線に乗ります。



2両編成のキハ110形に心躍る子もいたことでしょう。



山梨県から長野県へ県境を越え、



標高1375メートルのJR鉄道最高地点を走り、



日本の鉄道駅として最高地点にある野辺山駅に着きました。



迎えに来てくれていたバスに乗り、「ベジタボール・ウィズ」に向かいます。



お弁当をいただいてから、グローブシアターで夏の星空を体感し、宇宙の大きさに触れました。



屋上に出てみると、雨が上がっています!



あきらめかけていたクラス写真を奇跡的に撮影することができました。



続いて、隣接する国立天文台野辺山宇宙電波観測所へ。



いよいよお待ちかね、45メートルの巨大パラボラアンテナに向かいます。



「うわっ、でかっ!」(「近くで見ると、ほんとうに大きいね!」)




夜はナイトハイクの予定でしたが、雨のためレク大会に変更。



「90秒で笑いをとる」というお題が出され、班ごとに知恵をしぼって披露します。



ふだんは真面目な友だちの意外な一面が垣間見えたりして、大いに盛り上がりました。

「ナイトハイクは残念だったけれど、こっちの方がよかったかもね」



3日目は朝靄の中の体操から始まります。



感謝して朝食をいただき、



ポールラッシュ記念館へ。



「清里の父」と言われるボール・ラッシュ博士の業績に触れました。



記念館で用意してくだったクイズに挑戦し、全問正解した人から……



清泉寮のあのソフトクリームを味わうことができました。





閉校礼拝をささげ、



3日間を振り返ります。



「清泉寮のみなさんのおかげで、とても良い学びができました。ありがとうございました」


「ただいま!」


最高の仲間とつくった最高の思い出と絆をいつまでもたいせつに。



この仲間と過ごすこれからの時間も……Let’s have fun!