「花の日」礼拝に向けた準備が進んでいます。
ホワイエには花や種の出てくる本が並べられました。
放送委員の5年生は、お昼の放送で花を紹介しました。1年生の育てている朝顔や季節の花、紫陽花や薔薇も話題に上がりました。
1、2年生の造形の授業では、花の絵画と工作をしました。花びらのやわらかさや色を表現しようと、花をじっくりと見ました。
2階のアルコーブには、2年生の作った花飾りが揺れています。
5、6年生のキリスト教委員が作ったポスターも掲示され、花の日への思いが高まっていきました。
献金をおささげしました。
高学年の教室では、讃美歌「ちいさなかごに」を歌いながら献金箱を回してお祈りをしたり、
オルガンの奏楽で心を神さまに向けながら、おささげしました。
献金を入れる封筒には、各自が思い思いの絵と、今月の聖句を書きました。
礼拝の前日には花を持ち寄りました。友だちの持ってきた花にも興味津々。開門を待つ時間も華やいでいます。
クラスで生けた花がどんどん増えていきます。
集まった花を休み時間に5、6年生のキリスト教委員が礼拝堂に運び、飾りました。
これで準備万端。献金とお花に一人ひとりの思いが込められています。
そして「花の日礼拝」当日を迎えました。
礼拝堂には1~2年生。3~6年生は教室で、保護者のみなさんにもYouTubeで配信して、いっしょに花の日礼拝をまもります。
「きょうは花の日、うつくしいこの花が人びとをなぐさめる」と歌いました。
礼拝にお招きしたのは、今年度の特別礼拝をお願いしている渡邊さゆり先生です。駒込平和教会の牧師先生で、マイノリティー宣教センターでも尊いお働きをなさっています。
花の日は、アメリカで「神さまは小さい人々を大切にしますよ」と伝えたい大人の人たちが教会をきれいに飾って、子どもたちといっしょにお祝いしたことが始まりですと教えてくださいました。
世界でいちばん小さな木は、最高に大きくなっても6cm。先生の小指の長さと同じくらいだそうです。でもだいたいは2cmくらい。先生の親指の爪の大きさと同じだというお話に、子どもたちはびっくり。
教室では、定規を出して6cmと2cmを確かめた子の姿もありました。
「みなさんと今日一緒に考えたいことは、『小さいものってなんだろう』というクエストです」と渡邊先生。
クエストとは探究という意味で、ものを探すことです。各自が思い浮かべた小さいものをてのひらに乗せたつもりになり、それをそっと握ってお話を聞きました。
先生が持ってきてくださったものは、子どもたちが握ったものよりももっと小さいものでした。それは、からしだねです。
礼拝堂の1~2年生からは「見えな~い」という声も聞こえてきました。でも、この目に見えない小さいものをイエスさまは大切にしてくださると教えてくださいました。
からしだねは、とても小さいけれど、種をまくとどんどん大きくなって、鳥がやってきて止まり、巣も作ると聖書にも書いてあります。
私たちは大きいものが好きです。たくさんのお金。広い部屋。いっぱいのプレゼント……。
「みなさんのクエストより小さなものが世の中にあって、その小さなものを神さまは大事にしてくださいます。だから私たちも小さなものをみんなで大切にしていきましょう。
花の日には一人ひとりにクエストがあります。今までやったことのない小さな親切をしてくださいというクエストです。
目に見えないからしだねのようなすてきなことをすると、それは大きくなりますよ」と先生はお話を結ばれました。
先生のお話をみんなで真剣に聞きました。
この後、「愛のわざは小さくても、神の御手がはたらいて、悩みの多い世の人を明るくきよくするでしょう」と声高らかに歌ったさんびかの歌詞も子どもたちの心にしみこんだようです。
クラスでささげた献金を神さまの前に差し出しました。各学年の代表者がささげて、6年生が「ここにある花や捧げものは、全校児童と先生たちの思いです。神さまの御用のためにお使いください。」と祈り、全員で「アーメン」と唱えて心を一つにしました。
花の日礼拝をささげた日のお昼休みに、5~6年生のキリスト教委員が花束を作りました。
放課後、花束にカードを添えて、お世話になっている駅員さんや清掃員さん、近隣の方々へ届けました。
「こんなすてきなお花をいただいてしまいました!」
子どもたちが帰った後で、見せにきてくださった方もいらっしゃいました。
花の日に神さまから与えられたクエストが、毎日、新しくされていく関東学院小学校となりますように。