鈴木優人さんとバッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)のみなさんをお迎えして、「関東学院小学校創立70周年記念コンサート」が開かれました。
会場は横浜みなとみらいホール大ホールです。
1階席には在校生と保護者のみなさん、2階・3階席には保護者のみなさんとお客さまをお迎えして……
13時、開演の時刻になりました。
「関東学院小学校創立70周年記念コンサートにようこそお越しくださいました」
鈴木優人さんはBCJの首席指揮者であり、オルガニスト・ピアニスト・チェンバリストであり、作曲家・編曲家であり、プロデューサーであり……マルチに活躍されているマエストロです。大晦日の東急ジルベスターコンサートで“ドボ9”を指揮されたのは記憶に新しいところ。
オープニングはオルガン独奏で「トッカータとフーガ ニ短調 BWV565」です。
ホールの大きなオルガン(「ルーシー」という愛称がついています)のゆたかな音色が会場を包みました。
続いて岡崎校長からごあいさつを申しあげました。
「小学生には2つのことを。きょうのバッハのカンタータはすべて神さまを知り、神さまを賛美する音楽だということ。それから、このコンサートの中にもたくさん隠れている“夢のたまご”をさがしながら、聴いてください」
オーケストラのみなさんが入場してきました。
「カウンターテナーって知ってる? まずは聞いてもらいましょう」
「カンタータ第35番《霊と魂は、惑い乱れます》」
カウンターテナーのダミアン・ギヨンさんの高音の美しい歌声に聴き入りました。
「長い曲だったけれども、みんな静かに聞いてくれたね」
合唱の方々が入場、ソリストが紹介されました。
ソプラノは松井亜希さん。
アルト、カウンターテナーのダミアン・ギヨンさんはフランスから。
テノールの吉田志門さんは日本人ですが、ベルリンから。
バスのドミニク・ヴェルナーさんはドイツ人で今回はスイスから日本に。
「バッハ・コレギウム・ジャパン」のバッハはドイツの人、コレギウムはラテン語で仲間という意味。そして、ジャパンは日本で、まさに、世界から集まった仲間たちです。
第一部の最後は「カンタータ第18番《ちょうど雨雪が天から落ち》」
休憩をはさんで第二部のオープニングはBCJのみなさんと小学生がステージで合唱します。
学習発表会で「バッハにあいにいったよ」を演じた1年生がステージ上に立ち、
5年生のときにこのホールでの聖歌隊に出演できなかった6年生がステージ後方に並びました。
曲は「カンタータ第80番」のコラール。宗教改革者マルティン・ルターがつくった賛美歌をバッハがカンタータに取り入れたものです。
1回目はBCJのみなさんがコラールをドイツ語で歌い、2回目は小学生もあわせます。
そして3回目は『讃美歌』267番「神はわがやぐら」の1節を日本語で歌いあげました。
つづいて楽器を紹介してくださいました。
バッハの時代にはあっても、今ではほとんど見ることがなくなった楽器もあります。
2学期から特別講師の柳澤藍先生とバッハのこと、カンタータのこと、コンサートのこと、そして楽器のこともたくさん学習してきました。
「バイオリンの弦は羊の腸でできています。湿度で音が変わってしまうので、入念にチューニングするのです」
この楽器はスライドトランペットというそうです。
最後の曲は「カンタータ第127番《主イエス・キリスト、真の人にして神》」。
第5曲のコラールが終わると大きな拍手がおこりました。
マエストロとソリストに花束が贈呈されます。
登場したのはミニバッハたち。
学習発表会でバッハ役をつとめた1年生が、そのときの衣装で登場してくれたのです。
マエストロのアピールで会場を包む拍手は最高潮に達し、アンコールの一曲を披露してくださいました。
よく知られている「カンタータ第147番《主よ、人の望みの喜びよ》」です。
関東学院小学校創立70周年記念コンサート、小学校につながるみなさんと心に残るときを過ごすことができました。
鈴木優人さん、BCJのみなさん、ありがとうございました。
◇ ◇ ◇
コンサート開演までのオフショットをおとどけします。
小学校の担当者は当日の朝9時に楽屋口に集合しました。
バックステージを整えてスタッフをお迎えします。
運び込んだチェンバロとオルガン、さっそく調律です。
横断幕も取り付けて、
ステージのセットは完了。
座席にクラス表示を掲示して、子どもたちを待ちます。
鈴木優人さんのリハーサルが始まりました。
続いてオーケストラのリハーサルです。
ソリストと合唱のみなさんもくわわって、音を合わせます。
そのころエントランスでは……
ビッグベアもスタンバイしました。
まもなく入場開始です。
「こんにちは。ようこそ!」
最後の1枚は終演後のバックステージです。
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