関東学院小学校の秋は読書のイベントが目白押しです。
■ビブリオバトル
先生がバトラー(発表者)になった発表形式のビブリオバトルにオーディエンス(聞き手)として参加した6年生、
こんどは自分たちがバトラーになります。
6人グループで本を紹介しあうサークル型のビブリオバトルです。
グループには5年生がオーディエンスとして6人ずつ参加します。
お気に入りの本、みんなに読んでほしい本をバトラーがそれぞれ3分で紹介し、
オーディエンスは一番読みたいと思った本に1票を投じて
グループごとにチャンプ本を選出します。
熱のこもったプレゼン、くふうを凝らしたプレゼン……
読みたい本と何冊も出会っても、ここで投票できるのは1冊だけ。
悩む姿があちらこちらで見られました。
グループのチャンプ本が出そろったら、次はクラスでのチャンピオン大会です。
グループを勝ち抜いただけあって、聞きごたえのあるみごとなプレゼンが続きます。
オーディエンスのクラスメイトからも
「おもしろそう!」
「すごい!」
「これ、読んでみたくなる!」
といった声が聞こえました。
終了後、6年生全員のビブリオバトル本を掲示しました。
興味深く見入る5年生の中には「この本、買ったよ」と話す子もいました。
■ほんの学校読書会
児童書の作家さんに来ていただく「ほんの学校読書会」、
ことしはイタリア在住の佐藤まどかさんをお招きしました。
読書会に参加するのは5年生と6年生。保護者のみなさまも来てくださいました。
課題図書は『つくられた心』です。
この本を読んだ子どもたちは「だれがガードロイドだろう!?」と作者に聞きたくてたまりません。
「ロボットとアンドロイドのちがいはなんだろう?」
「アンドロイドと人間のちがいはなんだろう?」
佐藤さんからの問いかけに必死に考える子どもたち。
お話をうかがい、さらに「みなさんは、だれがガードロイドだと思いますか」と問われると、次々に手が上がります。
お話を聞いた後はサイン会です。
対面でサインをいただけるのは5年生と6年生。
一人ひとりの名前を書き、イラストも添えてくださいました。
「『カフェ・デ・キリコ』が大好きです。霧子に共感できるんです」
自分だけの本を手にして、とてもうれしそうな子どもたちでした。
佐藤さんには全部で200冊もの本にサインをいただきました。
■ブックフェア
ブックフェアは今年で12回目になります。
子どものほんの店「教文館ナルニア国」さんのご協力で、ランチルームが本屋さんになりました。
子どもたちが入ってきました。
並んでいるのはどれもおすすめの本ばかり。
その中でも先生がおすすめする本にはポップがついています。
そのポップ立てを作ってくれたのは3年生です。
壁面にはライブラリー委員が作った本のポスターが展示されています。
ビブリオバトルの紹介には、低学年の子どもたちも興味津々です。
こちらの壁面は3年生の読書郵便です。だれにおすすめするか宛名を考えて紹介文を書きました。
ブックフェアと3学年ずつの授業参観を同日に開催したのは5年ぶりになります。
休み時間になると、参観を終えた保護者のみなさまがランチルームに集まってこられました。
親子で本を選んだり
友だちといっしょに本を探したり
一人でじっくり読みふけったり
先生やスタッフさんとお話ししながら本を見たり
友だちが書いた本のポスターを見たり
佐藤まどかさんのご著書のコーナーもあって
欲しい本がたくさん見つかって、メモしていました。
2日間の期間中、スタッフさんによるおはなし会が各クラス1時間あり、
放課後には保護者の方にも参加していただける「放課後おはなし会」もありました
プロがつくり出すおはなしの世界を
子どもたちは丸ごと楽しんでいました。
■三春台ライブラリー
ブックフェアの前日に行ったのが「三春台ライブラリー」です。
朝のHRの時間、学校中の教室がおはなしの部屋になります。
子どもたちは担任以外の先生のおはなしの部屋を自分で選び、読み聞かせを楽しみました。
三春台ライブラリーで紹介された本をブックフェアで見つけた時のうれしそうなこと。
「この本は買うって決めたんだ!」
注文した本がとどくのは12月中旬、待ち遠しくてたまりません。
さまざまな読書活動を通じて、子どもたちが本と出会う場面をたくさん見ることができました。