「新しい世界への扉を開く」第7回イングリッシュキャンプ。
ことしも夏休みの2日間、小学校を会場に開催されました。
1日目は11人の外国人講師が来てくださり、参加した5、6年生47人とまずごあいさつ。
最初のセッション“Find the person who…“の説明を聞いて
さっそくアクティビティが始まりました。
講師に質問し
その答えがワークシートにある特徴とあてはまれば
サインがもらえます。
マスをうめるには11人ぜんぶの講師と会話しなければなりません。
“Do you like spicy food?”
“What sport do you like?”
“Where did you go last week?”
恥ずかしい気持ちや
自信のなさを乗り越えて
視線を交わして会話しました。
マスがうまったところで
次のセッションへ。
グループに分かれ
講師とコミュニケーションを楽しみます。
イングリッシュキャンプの外国人講師は
日本に住む社会人で
日本人の英語教育に携わっている方々です。
出身国は……
イギリス、アメリカ、アイルランドから
エジプト、ナイジェリア、カメルーン、
フィリピン、バングラディシュまで、さまざまです。
中には日本語が堪能な講師もいらっしゃいますが
イングリッシュキャンプのあいだは”No Japanese”で過ごします。
すっかりうちとけて
笑顔がたくさん見られるようになったころ
午前中のセッションが終わりました。
ランチルームには昼食が用意されていて
ちょうどこの日が誕生日だった6年生のお祈りで
「いただきます!」
午後のアクティビティは”English World”です。
レストラン、病院、薬局、図書館、ホテル、入国審査、スーパーマーケット……
さまざまな場面を想定して、英語でコミュニケーションしていきます。
自分のグループのシチュエーションで一人ずつやりとりを体験すると
ローテーションして次の場面へ。
“What would you like?”
“A hamburger and an orange juice, please.”
全員がすべての場面を体験します。
“English World”にたっぷりひたり
振り返りのときを持って1日目が終わりました。
2日目です。
1日目の講師に加えて10人のゲストが来てくださいました。
世界各国から来日し、大学や企業で学んでおられる留学生のみなさんです。
アジアからはフィリピン、ミャンマー
中南米からはブラジル、メキシコ、ハイチ共和国
アフリカではマラウィ共和国
イタリア、オーストラリア、ロシアにくわえてコソボ共和国からも。
まず留学生が自己紹介と
出身国の文化や特色を説明してくださいました。
ローテーションして
留学生からたくさん教わったあとは
こんどは子どもたちの番です。
グループごとに講師、留学生といっしょに
“Explore in School”=学校探検に出かけました。
子どもたちは
自分の持っている語彙を思い浮かべてつなぎながら
身振り手振りもまじえて
教室や施設を紹介していきます。
〈いつも過ごしている学校を英語で説明するのは意外と難しかったけれど、先生も頑張って理解しようとしてくれて楽しかったです。〉
〈学校を留学生たちに紹介するときにさまざまな場所の名前を英語で翻訳するのが一番楽しかったです。〉
〈トークタイムで「この学校はすばらしい!」と言ってくれてうれしかったです。〉
“Shohei Ohtani?”
“Yes!”
“Wow!”
盛り上がったところでランチタイム。
お祈りをして
「いただきます!」
きょうは崎陽軒のシウマイ弁当をいただきました。
午後の最初のセッションは”Chat Room”です。
留学生と一対一で会話します。
〈先生たちに少しでもわかりやすく英語が伝えられるように頑張りました。〉
〈いろいろな国のことがわかって、いろいろな興味がわきました。〉
〈間違えても講師の先生がていねいに教えてくれるので、安心して英語を話すことができました。〉
〈ほとんどの先生や留学生がハイテンションで、「失敗してもいいからいっぱいしゃべろうぜ」という雰囲気だったから、うまく英語がしゃべれなくても気軽に話しかけることができて楽しかったです。〉
〈1日目は何を言われているのか、正直あまりわかりませんでしたが、2日目はだんだんとわかってきたのでとても楽しかったです。〉
〈講師の先生もそうですが、いろいろな国から留学生が来ていて、それぞれの国の話をしてくれました。それぞれの国にいろいろな文化や食べ物があることがわかりました。〉
〈少しでも多く、自分の知っている単語を使って相手に伝わるように努力しました。〉
〈去年は自信がなくて声もかなり小さかったのですが、今年はハキハキとかなり大きな声で話せました。〉
〈いろいろな国のことがわかって、いろいろな興味がわきました。〉
〈文法など詳しいことは全然わからないから、とにかくなんでもトライして、なんとしても伝えようと身ぶり手ぶりをたくさん使って英語を話した。そして相手にその言葉が伝わったとき、とても達成感があった。心が通じ合ったと思えてとてもうれしかった。〉
〈話すことに遠慮しなかったり、自分から「ハロー」と言えたのはよくできたと思います。〉
〈英語って話せるようになるとこんなに楽しいんだなと思った。〉
〈数学が好きな留学生と話がかみ合ったことが心に残っています。〉
〈文章で説明できるようになったらもっと楽しく話せると思うので、文章で話す勉強をしたいと思いました。〉
〈もっと英語について学び、もっと積極的に話せるようになりたい。〉
〈いろいろな国の人がいて、その中でみんなが英語でつながっているのがすごいと思った。〉
休憩のあいだにホワイトボードを整えて
次のセッションは”Quiz Time”です。
留学生の出身国の特徴を聞いてその国を当てる、というクイズです。
まず留学生の国のどんな特徴を紹介するかグループごとに考えて
一人ひとつずつ説明できるようにします。
あとは練習あるのみ。
そして本番。
みんなで集まってクイズ大会が始まりました。
〈2日目のクイズ大会が一番印象に残りました。あんな大勢の前で英語をしゃべったことがなかったからです。みんなの前で発表するとき、心の中では火が燃えていました。ものすごく緊張して心が熱かったです。〉
〈全部楽しかったけれど、グループでやったクイズ大会が一番たのしかった。来年は泊まりで行きたい。〉
いよいよ最後のセッションになりました。
ここでは2グループごとにフルーツバスケットや
お絵かきしりとり
山手線ゲームなどをして
楽しみました。
振り返ればあっというまの2日間でした。
使った教室をみんなで元に戻し
“Closing Ceremony”に臨みます。
まず講師から一人ひとりに
コメントとともに修了証が手渡されました。
最後に講師、留学生から子どもたちへのメッセージをいただきました。
“Keep studying English!”
“Thank you!”
“See You!”
English Campで「きっかけ」を得た子どもたち。
さあ、新しい世界への扉が開きました!
*記事中の〈 〉は子どもたちの感想から抜粋。前後の写真の子とリンクしたものではありません。