「ただいまから避難訓練を行います」

休み時間が始まろうとしているとき、緊急地震速報の放送が流れると、子どもたちはすぐに机の下に身体を隠しました。

机の脚をしっかりと押さえて身体を守ります。


続いて火災が発生したという放送が流れました。

出火場所は教職員にも事前に知らされていません。

避難経路の指示を聞き取って、全員、校庭に避難しました。

ご指導に来てくださった南消防署の方のお話をうかがいます。

「1年生、2年生は合言葉『おかしも』を守っていきましょう」


「3年生、4年生はまわりの人にも声をかけていきましょう」


「5年生、6年生はケアが必要な人を見てあげましょう」


「登下校中、休み時間、大人のいないときも身を守れるようにしてきましょう」

「今日の訓練のことを家の人にも話して、家の中は大丈夫か確かめてみましょう」

校長先生からも「とても落ち着いて避難できましたね」とほめていただきました。

避難訓練のあと、1年生と4年生は体育館で「けむりハウス」を体験しました。

火災の場で煙にまかれた時、どのように行動したらよいのかを学びます。

マスクをしていない場合は、ハンカチで口を押さえます。



しゃがんだ姿勢で、ひざをつかずに進みます。



片手は何も持たずに進みます。

「かべをつたってきて、上手だね!」

「煙の中であわてて走ると、煙が広がり、何も見えなくなります。目の中に煙も入ってあせってしまいますね」

1年生は、なぜ煙の中で鼻と口を押さえるのかも考えました。
「少しでも吸うと、一酸化炭素が体の中に入り、動けなくなるのですよ」

「部屋の下の方が、新鮮な空気が残っていて、奥の方まで見えます」

「今、ここで地震が起きたら……」

「今、ここで火事になったら……」

知識と訓練の経験が命を守ります。

真剣にとりくみ、とっさの行動をうながす訓練の時間になりました。