「ルワンダ」は東アフリカの内陸にある国で、四国の1.5倍ほどの国土に1300万人が暮らしています。



1994年、悲劇が起きました。民族どうしの殺し合い、ジェノサイド(大量虐殺)が起こり、3か月で80~100万人が殺されてしまったのです。



関東学院小学校は、そのルワンダで和解と平和のための活動をされている佐々木和之さん、恵さんご夫妻を支援していて、帰国のたびに学校にお招きし、「国際理解礼拝」をまもっています。



今回は、2年ぶりに佐々木和之さんが来てくださいました。



お話をお聞きする前にキリスト教委員の子どもたちが「ルワンダ新聞」を作り、全校児童に配布しました。


新聞には、ルワンダの国のこと、ルワンダで起こったこと、佐々木和之さんの活動がまとめられています。



お昼の放送でも全校児童に紹介しました。



ルワンダでジェノサイドが起きたことを知り、



佐々木和之さんと恵さんの活動、償いのプロジェクトや大学で教えられている平和学を学ぶ学生たちにについて知りました。



そして、臨んだ国際理解礼拝。



礼拝のお話を通して



神さまのお気持ちや願いを、



そして与えられた聖書の御言葉を通して



「平和」についてあらためて一人ひとりが考える場となりました。



礼拝に引き続き4~6年生が交流会を持ち



ルワンダについてさらに深く学びました。







♪イマーナ ニンジーザー
 イマーナ ニンジーザー
 ニンジーザー チャーネ



「主はすばらしい」という賛美歌をルワンダ語で教えていただき、賛美しました。



「ルワンダに行って、怖いと思ったことはありますか?」



「フツ族、ツチ族では言葉など、違うのですか?」



「仲良くすることに抵抗を感じている人もいると思います。そのような人たちにはどのように接していますか?」



会場からの質問にていねいに答えてくださいました。



高学年の交流会に続き、1~3年生も交流会を持ちました。



礼拝と高学年の交流会には保護者も参加され、またYouTubeでも配信して、ともに考える機会となりました。



「平和とは何か」
「私たちが今できることは何か」



遠いルワンダの国が私たちの心に近くに感じられた、そんな1日になりました。



◆ ◆ ◆ ◆ ◆


2時間目の授業が終わりにさしかかったころ、とつぜん放送が入り、避難訓練が始まりました。



教室にいる児童は机の下で机の脚を持ち、落ちてくるものから身を守ります。



教職員が手分けして校内をまわり、避難経路の安全確認をしていると



家庭科室からの出火が判明、煙の来ない経路に変更して避難を開始しました。



煙を吸わないように



口をハンカチで覆いながら校庭へ。



小雨が降る中での訓練でしたが



短時間で整然と避難が完了し



全員の無事が確認できました。



「落ち着いて行動できて、すばらしいと思いました」


「一つ厳しいことを言います。絶対に転んではダメです。焦って脚を引っかけたり、階段でジャンプしたりするのもダメです」



訓練の様子を見てくださった南消防署の方に講評をいただきました。消防士さんの重みのある言葉を聞いて、一人ひとりが自分の避難時の行動を振り返る時となりました。



その後、1年生と4年生は「けむりハウス」を体験しました。

体育館に設置された簡易式のテント(ハウス)、中が白い煙で満たされているのがよくわかります。



煙を絶対に吸わないように、口元のハンカチを腕でも抑えて、いざ、煙の中へ!



姿勢を低くして進みます。



無事に出ることができました。



火事で発生する煙は一酸化炭素という有害なガスを含んでいること、それを吸い込むと中毒になり命を落とす原因になることなど、煙の怖さがよく理解できたようです。



続いて「けむりハウス」を体験するのが初めての1年生です。



「甘いにおいがする」



白い煙には人体に無害なバニラの香りがついていますが、本物の煙はそういうわけにはいきません。



「姿勢を低くするときはおひざをつかないように気をつけてくださいね。ガラスの破片があったらケガをしてしまうから」



「ドキドキするなぁ」



「出口だぁ!」





「消防士さん、ありがとうございました」