10月6日は関東学院小学校の創立記念日です。
創立72周年にあたる2024年度は、10月4日(金)に記念礼拝をまもりました。
礼拝の準備が整った礼拝堂です。子どもたちの入堂、開式を待ちます。
全校児童と
保護者のみなさまがそろい、
ご家庭などで参加される方へのYouTube配信も始まりました。
本校の創立記念礼拝は毎年卒業生をお迎えしてお話をしていただいています。
今年は10年前に卒業した58回生で、今年度4月に教員として母校に戻ってきた齊藤颯大教諭にお話をお願いしました。
「これは入学式の写真です。この中に先生がいるのですが、どこでしょうか」
「そしてこの写真は5年生のときの遠足の写真です。先生は右上のこの赤い○のところにいて、となりに写っているのは……」
「校長先生です!」
先生の子どものころの姿、今も学校にいる先生の姿を、子どもたちは興味津々で見つめています。
「きょうはみなさんに『挑戦する気持ちと感謝の心』をテーマに、3つのことをお話しします」
【小学生のころの思い出】
1年生の学習発表会では、聖書の「放蕩息子」の劇を演じました。
先生はお父さん役になり、「齊藤くんに挑戦してほしい」という担任の先生の言葉がけでがんばることができました。
6年生の「みどりの学校」では清泉寮のキャビンに泊まり、みんなでカレーを作りました。たいへんでした。
先生が高学年のときに始まったこと、新しいことにチャレンジしたことがほかにもあります。
・学年だよりの名前をみんなで決めること
・1年生と6年生の野毛山合同遠足
・なかよし会の「秋の花」でテーマを決めること、このときは〈感謝〉でした
・ぶどうの木子供会でパソコンクラブを立ち上げたこと
・卒業コンサート
【小学生のころからいまにつながっていること】
中学高校では卓球部、大学ではギターに挑戦しました。
どちらもやったことのないものです。小学校のころたくさんチャレンジしたことがつながっているのだと思います。
二つ目は校訓のこと。
「人になれ 奉仕せよ」のことを小学校のあいだに何度も聞いて考えたけれど、なかなか理解することができませんでした。
中高でも同じ校訓について考える中でMr.Childrenの『彩り』という曲の歌詞に出会い、奉仕は何気ないことで誰かのためになっていることを実感しました。
【みんなにつたえたいこと】
〈挑戦する気持ちをもとう〉
失敗してもいい。たくさんの失敗から学んでほしいと思います。
〈感謝のこころを忘れずに、毎日をすごそう〉
日々の生活の中で感謝の言葉を忘れがちになります。元気に学校に登校できることはおうちの方やお友だち、先生方のおかげでもあります。
〈夢のことを考えよう〉
小学校で夢を見つけました。関東学院小学校の先生になりたいという夢です。
夢は6年間の中で決めなくてもいい、決まらなくてもいい、ぜひ夢のこと将来のことを考えてほしい、考えることが大切であると思います。
先生がもし生まれ変わったとしても、また関東学院小学校で6年間をすごしたいと思っています。この学び舎での思い出は一生の宝物だからです。
お話に続いてハンドベルクワイアの奉献演奏が行われました。
「齊藤先生のお話を思い出しながら私たちと一緒に学び舎の『とき』を思い描いてください。そしてともに神さまに感謝をいたしましょう」
曲目は「学び舎の『とき』」。
この曲は昨年トーンチャイムで演奏したもので、今年は6年生が編曲してハンドベルで演奏しました。
やわらかく透き通った音色が礼拝堂を包みました。
それから校歌「あおうみの」を全校で歌いました。
齊藤先生、ありがとうございました。
「さて、今年もお誕生日プレゼントをつくりました。去年はタータンのハンカチでしたね。今年は……」
「ミニタオルです! 『72』と校章が刺繍されていて、白と青、2色つくりました」
「どちらでも好きな方の色を選んでくださいね」
「どちらの色にする?」
お気に入りの色を手にした子どもたちの笑顔があふれます。
◇ ◇ ◇
創立記念礼拝の前日、礼拝堂では
奏楽奉仕者と司会者、
ハンドベルクワイアが練習していました。
ハンドベルでは、通常の「リング」という奏法にくわえて
「プラック」「マルテラート」「ジャイロ」などの奏法も取り入れて演奏しました。
◇ ◇ ◇
72周年記念に制作したものがもうひとつあります。
2枚の写真の違い、おわかりになりますか。
管理棟西側壁面に校名サインを、
2階入り口に表札サインを設置しました。
子どもたちが授業をしているあいだに
工事が行われたので、
下校時には
「わっ、わっ、なにあれ!?」
「朝、あったっけ?」
「なんて書いてあるの?」
「かっこいい!」
「遠くからでも小学校がよくわかりますね」
三春台校地の新たなランドマークができました。
◇ ◇ ◇
10月6日は関東学院の創立記念日でもあります。
学院創立140周年記念式典が八景キャンパスのベンネットホールで開かれました。
第一部の記念礼拝では教職員の永年勤続表彰が行われ、本校事務主任の松本晶子さんが勤続35年の表彰を受けられました。
また第二部では
西原廉太先生(立教大学総長・立教学院院長・キリスト教学校教育同盟理事長)による記念講演や
六浦中高ダンス部
中高ダンス(HULA)部によるミニコンサートも行われ、記念行事に花を添えました。