エントランスから礼拝堂へ
大きな荷物が
いくつも運ばれていきます。
来校されたのは「夢団」のみなさんです。
演劇部門としては9年ぶりになる芸術鑑賞会、「あらしのよるに」を上演してくださいます。
ホワイエには原作『あらしのよるに』のシリーズ絵本が展示されていて、気持ちも高まっていきます。
礼拝堂をのぞいてみましょう。
見慣れた礼拝堂がみるみる変身して
舞台ができあがりました。
「おー!!」
「すごーい」
いつもと大違いの礼拝堂に歓声があがり、開演前から熱気があふれます。
ミュージカルが始まりました。
ひつじのメイとおおかみのガブ
勘違いの出会いから始まる感動の友情物語です。
役者さんの歌声や熱演に
工夫された照明や演出に
笑って
おどろいて
涙して……
大団円に拍手喝采。
余韻にひたりながら礼拝堂から出ると……
「かっこよかったなあ」
「メイとハイタッチできた!」
感動の舞台を見せてくださった夢団のみなさん、ありがとうございました。
◇ ◇ ◇
夢団のみなさんの舞台に引けをとらない喝采を浴びたのがダンスクラブの発表会でした。
ダンスクラブは「ぶどうの木子供会」(クラブ活動)の一つです。
2024年度前期は4年生10人で活動しています。
前期の成果を発表する機会を持ちたいと、休み時間にも集まって自主練習を重ねてきました。
小さなお客さまも練習を応援しています。
発表会をたくさんの人に見に来てもらおうと、チラシを作って教室を回りました。
「昼休みにダンスの発表会をやります」
「たくさん練習したので、ぜひ見に来てください」
「見に行くよ!」
「がんばってね」
前日には音楽室でさいごの練習をしました。
振付も
フォーメーションの変化も完璧に覚え、
笑顔で踊れるようになりました。
あした発表が終わったらこのポーズで写真を撮ろうと約束して……
本番当日の昼休み。開場とともにたくさんの子どもたちが集まってきました。
会場が暗転、興奮も最高潮に。
そのころ緞帳の内側では
「みんな、笑顔が一番だよ!」
「がんばろう!」
「今日は、ダンス部の発表会に来てくださりありがとうございます。今回は4年生10人だけでしたが、今まで精一杯練習してきました。その成果をどうぞご覧ください」
1曲目はVaundy の「タイムパラドックス」です。
2曲目は CreepyNuts 「BlingーBangーBangーBorn」です。
「今日は来てくれてありがとうございました。練習してきた成果が発揮できたと思います。最後のダンス、ぜひ一緒に踊ってください!」
3曲目はMrs.GREEN APPLE の「ケセラセラ」です。
大歓声が送られました。
お客さまのいなくなった礼拝堂の舞台上、子どもたちが駆け寄っていき、
「先生、半年間ありがとうございました」
お礼の寄せ書きが手渡されました。
「先生からも……表彰状をあげます」
笑顔いっぱい、大満足のダンスクラブ発表会でした。
◇ ◇ ◇
番外編。
併設校である関東学院中学校高等学校の「かんらんさい」をPRしに、高校生徒会執行部の2年生が来てくれました。
生徒会長、副会長、執行委員、3人とも小学校の卒業生です。
今の6年生が1年生だったときに6年生としてお世話をしてくれたおにいさんたち、覚えているでしょうか。
あの口べただった子が、ブラスバンドでトロンボーンを吹いていた子が、礼拝堂に新設されたオルガンを初めて弾いた子が、こんなに立派になって……
堂々とプレゼンする先輩の姿が小学生の心に印象深く残ったことでしょう。