9月13日(金)、6年生が参加して行われた「ビブリオバトル」のようすをご紹介します。
ビブリオバトルとは、バトラー(発表者)が読んで面白いと思ったおすすめの本をオーディエンス(聴衆)に5分間でプレゼンし、2分間のディスカッション(質問タイム)ののち、オーディエンスがいちばん読みたいと思った本に投票して「チャンプ本」を決めるゲームです。
関東学院小学校のビブリオバトルは今年で7年目になります。今年度は担任と校長にくわえ、司書課程を履修している早稲田大学の学生さんがバトラーとして参戦、a組、b組それぞれのクラスで1時間ずつ開催しました。
はじめに校長がビブリオバトルの概要について説明し、バトラーの4人がじゃんけんで発表順を決めて本のプレゼンがはじまりました。
a組
校長
『つくられた心』佐藤まどか/ポプラ社
担任
『死体が教えてくれたこと』上野正彦/河出書房新社
Sさん(1年)
『ことわざ生活 あっち篇』あかいわしゅうご×ヨシタケシンスケ/草思社
Uさん(3年)
『獣の奏者1』上橋菜穂子/講談社
選んだ本を手にしたバトラーは、タイトルに始まってその本の魅力や読みどころまで紹介していきます。本のテーマを紹介したあとに本を取り出してカバーを見せるというプレゼンもあります。どうしたらその本の面白さが伝わるか、バトラーのくふうによってプレゼンのスタイルも異なっています。
b組
校長
『つくられた心』佐藤まどか/ポプラ社
Kさん(2年)
『「のび太」という生き方』横山泰行/アスコム
Mさん(1年)
『ふしぎ古書店1』にかいどう青/講談社
担任
『昨日のぼくのパーツ』吉野万理子/講談社
熱のこもったプレゼンにオーディエンスも引き込まれ、真剣な眼差しで聴き入り、またときに笑顔もこぼれます。本の魅力、読書の世界が広がると同時に、その本を紹介する人の魅力にも気づくことができる。ビブリオバトルが「人を通して本を知る。本を通して人を知る」と言われるゆえんです。
5分間のタイムアップと同時にバトラーが最後の言葉を言いおわると、どよめきが起き、拍手が広がりました。
すべての本の紹介がおわると、いよいよ投票です。バトラーが席をはずしたところで、司書教諭の司会でいちばん読みたいと思った本に手をあげてもらいました。
「ぜんぶ読みたくなった」
「どうしても1冊じゃないとダメ?」
「手が2本ほしい」
バトラーにはうれしいつぶやきがたくさん聞こえてくるなか、決まったチャンプ本は……
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a組『つくられた心』
b組『「のび太」という生き方』
勝ち負けがあるからこそおもしろく、そこに「ぜひ読んでもらいたいという思い」がこめられている──たんなるブックレビューではないビブリオバトルのよさでもあります。
投票した以外の本にも興味が広がって、両クラスの学級文庫やライブラリ―におかれた貸し出し用の本にもすぐに借り手がつきました。
オーディエンスとしてビブリオバトルを体験した6年生は、このあとライブラリーの授業で自分たちのビブリオバトルに挑戦します。