週に1時間あるライブラリーの授業で、5年生は『たくさんのふしぎ』を読みました。
『たくさんのふしぎ』(福音館書店)は、自然・環境・文化・芸術などあらゆる分野から毎月ひとつのテーマをとりあげ、子どもたちが自ら感じ、考え、理解していけるよう第一線で活躍する研究者や専門家によって編集された月刊の科学読み物雑誌です。
子どもたちは、まずテーブルにずらっと並んだ40冊あまりの『たくさんのふしぎ』から、読みたい1冊を選びました。選択の観点は表紙──作り手が多くの人に本を読んでもらいたいと願い、題名やイラスト、写真を工夫して作成した表紙──の情報だけです。
選んだ1冊をそれぞれ読み、こんどはその本を読みたいと思わせるようなポップをつくりました。本を選ぶ立場と選んでもらう立場の両方を経験してもらおうというわけです。
『たくさんのふしぎ』は科学読み物。物語の文章には慣れていても、説明文を読み解くのはなかなか難しかったようです。作者は何をふしぎと感じてこの本を書いたのだろうと作者の思いを文章から考えなくてはなりません。同じページを繰り返し読んだり、絵や図をじっと見たりして、進めていきました。
全員のポップができあがると、3つの観点でおたがいの作品を評価しあいました。
①その本の内容がわかったか
②ていねいに書いてあったか
③読みたいと思わせるくふうがあったか
友だちのつくったポップを見ながら、「これ、ていねいだね」「この上手なの、誰のかな」などの声が聞こえてきました。おたがいの作品を見合うことで、自分の書き方のヒントや反省にもなったようです。
子どもたちのあいだで評価の高かったポップをご紹介します。
*タイトル上の画像:1/23(火)大雪の降った翌日の校庭