11月13日(月)、全校で地震火災避難訓練を行いました。
今回は訓練があることを子どもたちに事前に予告していません。20分休みに入ってすぐの時間、外遊びをしていたり次の授業の準備をしていたりライブラリーや廊下で過ごしていたりと、さまざまなところで思い思いにすごしている状態で訓練が始まりました。
「緊急地震速報です」
サイレンにつづく突然の放送に子どもたちの表情が変わります。それでも落ち着いて状況を見きわめ、それぞれの場所にいる教員の指示に従ってすぐに机の下に隠れたりグランドの中央に集まったりして、放送に耳を傾けていました。
待つこと数分。地震がおさまり避難経路の安全が確認できたので出火場所を避けて避難を、という放送を聞き、すみやかにグランドにむかいます。避難のときの合言葉は「お・か・し・も」=「おさない・かけない・しゃべらない・もどらない」です。子どもたちの頭にはこの言葉がしっかりと入っているようで、短時間ですみやかに避難することができました。
全校児童の集合と安全が確認できたところで、訓練のようすを見ていてくださった消防署の方に講評をお願いしました。自分の命は自分で守ることと、「お・か・し・も」の大切さを改めて教えていただきました。
このあと、1年生と4年生は体育館で煙ハウスを体験しました。煙が充満して視界不良の中でどのように避難したらよいか、じっさいに体験できる施設です。煙はもちろん本物ではなく、ほんのり甘い香りがします。
1年生は初めての煙ハウスに少しワクワクしていた様子でした。
“口元は抑える”
“姿勢は低く”
この言葉をしっかりと守って、体験ができていました。
体験を終えた後、消防署の方から、
「甘い匂いを感じた人は煙を吸ってしまっています。本当の煙だったら死んでしまいます」
という言葉を聞くと、子どもたちの表情が一変。すこし楽しい気分だったのがが真剣そのものの顔つきに変わりました。
また、1年生のときにつづいて2度目の煙ハウスを体験した4年生は、教室に戻ってからきょうの体験を振り返り、自分の命を守ること、そのためにはどうしたらよいかをクラスで話しあいました。