受験を終えて学校に戻ってきた6年生を待っていたのは、たくさんの“小学校最後の”活動や行事たち。


◯TGG
晴海にあるTGG(TOKYO GLOBAL GATEWAY)という体験型英語学習施設に行ってきました。



ジャパニーズカルチャー・スペースでは風呂敷での包み方を英語で教わり、日本の文化を学びます。



海外をイメージした街並みのアトラクション・エリアでは



旅行代理店のカウンターで海外旅行のプランを決めたり、



ファーマシー(薬局)で用途や希望を店員さんに伝えながら自分の欲しい薬を手に入れたり、




ファーストフード店で食べ物や飲み物を注文したりして



海外旅行ですぐに役に立つコミュニケーションを学びました。



5年生のときに続いて2度目のTGG。

これまでに学習した英語を使っていろいろな活動ができたことで、大きな自信になりました。




◯坂田記念館・霞ヶ丘教会訪問

三春台校地に隣接する霞ヶ丘教会と、その1階にある坂田祐記念館を訪問しました。



まずは坂田記念館。

ここには、初代学院長であり小学校の初代校長でもある坂田祐先生に関する資料が展示されています。



施設の方の説明をうかがい、資料を見ながらワークシートに記入していきます。



「これが坂田先生か」

「こんな校舎だったんだ!」



卒業を前に、関東学院の歴史にあたらめて触れるよい時間を過ごしました。



霞ヶ丘教会では山崎清美牧師が教会学校の礼拝形式で神さまのみ言葉を語ってくださり、メッセージ入りの手作りしおりをプレゼントしてくださいました。




◯社会科見学

6年間でいろいろなところに見学に行ってきた子どもたち。



最後の目的地は東京です。



まず最高裁判所へ。ここは大法廷、日本で一番広い法廷を見学することができました。



法廷の前と後ろの壁にタペストリーが飾られています。前面の2枚は太陽を、



後ろの2枚は月を表しています。



裁判の活気と判断の冷静さを象徴しているそうです。




傍聴席に座り天井を見上げると、吹き抜けの先から光が差し込んできます。



天から注ぎ込む光の下で、さまざまな大事件が裁かれてきました。



将来、弁護士になって、この法廷に立ちたいと夢を固く誓った子もいたようです。



最高裁を出て、北の丸公園を通り



科学技術館へ。



このあと理科の時間にサイエンスショップを開くこともあって



科学の不思議さ・面白さを感じさせる展示物にワクワクが止まりません。








昼食をとり




日本の政治の中心である国会議事堂へ。



入場を待つ間に、新人の参議院議員が誕生しました。




いよいよ議事堂内へ。

傍聴席からはテレビの国会中継で目にする参議院の本会議場を見渡すことができます。



「ここで国の予算が決められるんだね」



御休所前広間は



どこもかしこも大理石のモザイクやステンドグラスで飾られ



歴史ある建造物の素晴らしさに目を奪われました。






◯薬物乱用防止についての出前授業

出前授業もこれが最後です。

講師は学校薬剤師の田中大嗣さん。田中さんは小学校の卒業生でもあります。



身近に潜む危険ドラックやオーバードーズのこと



薬物が人体に与える影響も知り、ものすごく怖くなりました。



「誘われたらどうする?」



「きっぱり断る!」

力強い言葉がワークシートに書かれていました。



「少しでも心に響いて、人生の糧になってくれれば嬉しい」

田中さんからのメッセージです。




◯サイエンスショップ

最後の理科の授業です。



「理科を楽しもう!」をコンセプトに科学のお店=サイエンスショップを企画しました。



どんな実験を披露するかグループごとに考えて



模擬実験では試行錯誤を繰り返し




本番を迎えました。




どんな実験なのかショップのPRを聞いて、理科室へ。



〈嫌がらせ静電気〉



〈葉脈しおり〉



〈光の三原色の不思議〉



〈のびのびスライム〉



〈ペットボトル空気砲〉



〈割れないシャボン玉〉



〈砂鉄スライム〉



〈ダイラタンシー風船〉



〈段ボール空気砲〉



などなど、さまざまな実験でお客さまを楽しませることができ、大満足でした。




◯子ども哲学

4年生の時から杉田正樹先生と「哲学」してきた子どもたち。これも“最後の”哲学の時間です。



みんなで考えた「問い」は

a組は「人はなぜ悪口を言うのか」



「自分の評価を上げたいという意識があるからなのでは?」



「人間は似たもの同士だと逆に違いを見出そうとして悪口を言うのでは?」



b組は「幸せとは」



「幸せとは、人が決めるものではないと思う」

「今、生きていることが幸せ」



「美しいと思うことも幸せの一つ」

「予想外の幸せもあるんじゃないかな」



卒業前にまたひとつ考えが深まった哲学の時間でした。




○ブラスバンド演奏会

感動のクリスマス演奏会から3か月。1年間の集大成を発表する演奏会です。



「1曲目は“I wonder”です」




「私たち6年生の部員11人は、これで卒業します。ブラスバンドで培った力を最後に発揮できるよう、精一杯がんばります」




「2曲目は『ミックスナッツ』です」



「練習の成果を間近で聴いていただくために、みなさんの近くに部員が移動して演奏します」






「最後の曲は『銀河鉄道999』です。いまの6年生が4年生のときにも演奏した曲で、思い出がたくさんつまっています。お聴きください」





「私たちブラスバンドは、3月20日に金沢公会堂でおこなわれる関東学院六浦中学校高等学校吹奏楽部第30回定期演奏会に出演いたします。6年生は最後の演奏会なので、みんなで精一杯がんばって、最高に楽しんできます」



小学校ブラスバンドOBで関東学院高校の3年生と1年生が演奏を聴きに来てくれていました。



歴代部長からの激励のメッセージもメンバーの心に響いたようです。




○卒業礼拝

今年度“最後の”特別礼拝です。



松田和憲学院長が「かけがえのない一人ひとり」と題してお話をしてくださいました。



「あなたがたは神さまに愛された、たった一人のかけがえのない人間です。自分が愛されていること、自信をもって生きてください」




○表彰

礼拝後、「関東学院小学校の100冊の本」を読み切った6年生が表彰されました。



「おすすめの本は?」

「『二年間の休暇』です」




○卒業スピーチ

最後の授業参観です。

たくさんの保護者と教員、そして5年生が見守る中、



ひとりひとりが舞台に立ちスピーチをしました。



スピーチのテーマは「いま、おうちの人に伝えたいこと」。



6年間の思い出や将来の夢を織り交ぜながら



ふだんはなかなか言えない感謝の気持ちを家族の方々に伝えました。



6年間で培った全ての力を堂々と発揮して、スピーチすることができました。




◯卒業記念球技大会

毎年恒例!

卒業を控えた6年生がお世話になった先生たちとドッジボールで対戦します。


「一年生の時は頼りなかったと思いますが、成長して強くなった僕たちの力を表そうと思います」



「絶対勝ってみせます!」

気合い十分の6年生です。



6年生は本気モードの先生たちのボールを受け止めて、



先生たちは子どもたちの投げる強いボールを受けながらも成長を喜んで



心から楽しめた大会になりました。



結果は……



教員チームの4勝1敗1引き分け。



子どもたちの成長を実感した大会でした。




○卒業生を送る会

「オリブの会」(保護者会)のみなさんが企画してくださる卒業前のイベント、今年は「親子ドッジボール大会」です。



2日前に教員チームと対戦した子どもたち



こんどは保護者相手に容赦なくボールを投げ込みます。



対する保護者も



本気モード? 手加減してる?



相手コートにいるのは……お母さん!



「お忙しい中、貴重な時間をくださりありがとうございました。練習の成果は伝わりましたか。中学生という新たなステージに立つための勇気をもらえた気がしました」






◯卒業コンサート
いよいよ卒業式の週になりました。


在校生に



お世話になった先生方に



6年生が合唱とリコーダー演奏をプレゼントしました。



1曲目は「Voices」

4年生最後の学習発表会で歌った思い出の曲です。



2曲目はリコーダーで「少年時代」を演奏しました。



最後の曲は「変わらないもの」。

あと少しで卒業をする6年生の胸に歌詞が刺さります。



「小学校で過ごしてきた6年間、たくさんのことにチャレンジし、新しい友だちや先生方と、とても楽しい小学校生活を送ることができました」



「小学校で学んだことを活かして、中学でも頑張ります」




○卒業式の練習

さまざまな“最後”のときを過ごしている6年生。卒業式の練習も進んでいます。



卒業証書の受け取り方



座席に戻る前の晴れ姿



さっそく友だちどうしで練習します。



こうやって受け取って……



左手に持ち替えて……





そうして迎えた全校練習。



練習どおりにできたでしょうか。



どんな卒業式になるか、すこしだけご覧に入れましょう。






入場から退場まで、滞りなく進行できました。




○第69回卒業式

ホワイエの展示も6年生から在校生へのおすすめの本に替わって



卒業生へのお祝いのメッセージが飾られました。



お客さまをお迎えする準備も整って



まもなく卒業式が始まります。