「いつでも、どこでも、だれとでも」を合言葉に、3年生の「みどりの学校」の準備が始まりました。
みんなで話し合い、a組・b組混合のグループにすることにしました。
仲良しのお友だちも
これまであまり交流のなかったお友だちも一緒のグループになり
話し合って係を決めました。
「初めて2泊3日する『みどりの学校』ですね。50年たっても忘れない思い出ができますように」
「行ってきます!」
「行ってらっしゃーい!」
おうちの方も“特等席”で見送ります。
目指すは「富士山こどもの国」。
トンネルをくぐるとその先には楽しそうな建物が見えてきました。
午前中はクラスごとにカヌーとディスクゴルフの体験です。
「いち、に、いち、に」
3人で息を合わせてすすみます。
「まっすぐ進まないな~」
「あ~、ぶつかる~」
「よけてよけて~」
「あ~、らくちんらくちん」
「まっすぐ飛べ~、えい!」
「何回で入るかな?」
「やった! まっすぐ飛んだ!」
午後はエリアを移動して、グループごとにオリエンテーリングを楽しみました。
「どっちだろう?」
「あっちかな?」
「今どこ?」
「ポイント見つけた!」
楽しい時間はあっという間に過ぎてしまい……
お世話になる「国際青少年センターYMCA東山荘」に着きました。
開校礼拝を守り
それから館長さんにごあいさつ。
「東山荘のおいしいご飯を食べるのが楽しみです。3日間よろしくお願いします」
顔をのぞかせてくれた富士山と記念撮影をしたら
夕食の時間です。
ビュッフェスタイルですが、お料理をまんべんなく盛りつけます。
「う~ん、おいしい~」
「おかわり~」
入浴を済ませると、夜のお楽しみ、キャンプファイヤーです。
3年生の子どもたちにとって初めてのキャンプファイヤー。
係が準備してくれたゲームで大盛り上がりです。
楽しい思い出の余韻にひたりながら夕べの礼拝をささげ、床につきました。
朝は体操から。
きれいな空気をたくさん吸ったら、すっきり目が覚めました。
礼拝をささげて2日目が始まります。
昼のメインのプログラムは「ふじさんぽ」です。
出発の前、インストラクターの方が登山の心構えや
ふじさんぽで出会える鳥たちを教えてくださいました。
荷物を整えたら、さあ出発です。
富士山の自然に触れ、
自然の音に耳をかたむけながら歩きます。
「この鳴き声、さっき教えてもらった鳥だね」
「ふじさーん!」
ガスがかかってきたので、雲に向かって歩いているようです。
「ついたー!」
富士山の姿は見えませんでしたが、雲の中の記念写真もいい思い出になります。
いよいよ「砂走り」です。
踵から降りること、体を起こすこと、転んでもめげずにすぐ立ち上がること……
人生で1度しかない体験、スタート!
木いちごの実がなっていました。
「甘いかな、すっぱいかな」
「インストラクターのみなさん、ありがとうございました!」
全身で感じた富士山を後に、東山荘に戻りました。
ひといきついたら、夜のメインのプログラムはお楽しみ会です。
レク係が準備してくれたゲームでたくさん遊びました。
雨が降っている3日目の朝。礼拝を守り朝食をいただいたら
お世話になった東山荘とお別れです。
「3日間ありがとうございました! お部屋でみんなと過ごしたことが思い出になりました」
最終日のプログラム、向かった先は富士サファリパークです。
雨の園内、動物たちを見てまわります。
「ヤマアラシの針って、大きいね」
「さわってごらん」
この時期はたくさん針が抜けるそうで、触らせてくださいました。
「こっちにおいで~」
雨の中、動物たちと触れ合っていると
スタッフの方が早めに昼食を用意してくださいました。
楽しみにしていたカツカレーです。
カツカレーを食べて元気になったら
サファリバスに乗り込みました。
雨の中でも楽しそうに木登りしているのはアメリカグマです。水浴びも木登りも大好きなんだそうです。
「雨、やまないかな~」
と、考えているのかどうか……
「本物、はじめてみたよ!」
「かっこいいね!」
「ガオー!」
バスからベルの合図をすると
みるみるラクダが近づいてきました。
エサやりの時間です。お腹の空いたラクダがまっています。
「意外と大きいんだね」
「まつげが長くてかわいい」
「コブはぷるぷるしてるね」
動物たちがのびのび生活している姿を観察できたサファリパークを後にして
バスは一路学校へ。
バスが学校に到着すると
待ちかねたおうちの方が出迎えてくださいました。
たくさんの初めての体験をして、たくさんの方の優しさにふれたこの3日間、50年後も忘れない思い出になりました!