関東学院大学の杉田正樹先生ご指導のもと、
関東学院小学校で「子どもの哲学」が始まって3年目を迎えます。
6年生は4年生のときから経験しているので、
「問い」を考える、正解はない、といった「子どもの哲学」の特性にも
だいぶ慣れてきました。
はじめにファシリテーターの杉田先生から
話し合いの約束が示されます。
「何を話しても自由です。安心して話してください。
答えを急がないで。ゆっくり考えよう。
友だちの話をよーく聞こう。
自分の考えに気づこう。自分の考えは変わっていいんだよ。
結局、人それぞれだよね……で話を終わらせるのはやめよう」
話し合いは、問いを作ることから始まります。
「日ごろ、疑問に思っていることや、
みんなで話し合いたいことはないだろうか」
子どもたちに意見を求めると、
なぜ、人は空想上の生きものを恐れるのだろう。
なぜ、人を好きになるのだろう。
宇宙の外側って何もないのだろうか。何もないってなんだろう。
かわいい、かっこいいの基準って、なんだろう。
なぜ、進化はおこったのだろう。
なぜ、人は高慢になっていくのだろう。
なぜ、人は楽なほうに行きたがるのだろう。
若者って、何歳からいうのだろう。
さまざまな問いが出されました。
友だちの意見を聞くと、
似たような疑問を持っていた、思いもかけない意見に驚いたなど、
子どもたちはさまざまな表情を見せます。
問いが出尽くしたのを見計らい、
これから話し合うテーマを決めていよいよ話し合いです。
卒業まで1か月あまりとなった6年生にとって、
自分に向き合い、友だちと向き合う時間となりました。