本校の宿泊行事「みどりの学校」、先陣を切るのは4年生です。めざすは富士五湖のひとつ西湖。

出発の前日、校長先生が教室にやってきて、

「西湖は最高、さあ、行こう!」

初めての2泊に挑戦する子どもたちにエールを送ってくださいました。
「行ってまいります!」

見送ってくださるおうちの方にごあいさつ。

「行ってらっしゃ~い!」

バスは圏央道から中央自動車道へ。
「山が近づいて来たね」

最初の目的地、リニア見学センターに到着しました。運よく山梨リニア実験線の走行試験日。

「来る来る来る来る!」
「速い!」
「もう行っちゃった!」
時速500キロに驚きました。

リニアの仕組みを体験学習。




リニアと山梨県の未来のジオラマは17メートルもありました。

ここにも心を惹かれます。




最新の科学の世界を味わったあとは、河口湖フィールドセンターでお弁当をいただきました。



午後はネイチャーガイドに導かれ、森の中へ足を踏み入れました。

どんなことが待っているんだろう!?


溶岩ドームの中にも入ってみました。

「どきどき」
「こわいよう」
「がんばって!」

最先端技術のリニアの世界から、まるでタイムスリップしたようです。

センター近くの草花を押し花にして、キーホルダーを作りました。



たくさんの冒険をして、ホテルに着きました。
開校礼拝を自分たちの手で進めていきます。


「体全体をつかって学ぶ」
「生活を見直す」
「友だちを知る」
これらを通して「自分を知る」。

これが4年生のみどりの学校のめあてです。
夕食をおいしくいただき、




お待ちかねのキャンプファイヤー、これも子どもたちが進行します。

「私たちは、すべての人にやさしくします」
「友だちを大切にします」
「私たちは努力を大切にします」
「私たちは思いやりの心を大切にします」

「点火!」



レクリエーションを楽しみ、またひとつ、思い出がふえました。



夕べの祈り。
「今日、みんながみどりの学校で学んだことで、しっかりと成長しました。それを保護者の方に見ていただきましょう」

2日目の朝です。
体操をして活動スイッチを入れ、


礼拝をささげて2日目が始まりました。


朝食をいただき、身体も心も元気になります。




この日は雨天の予報。
雨が降るなら、雨も友だちです。
合羽を用意して、ホテルを出発しました。

クニマス展示館に行きました。
田沢湖で絶滅したはずのクニマスが、70年後に西湖で発見されました。

実際のクニマスを見るよりも、発見に至るまでの経緯に興味津々です。

展示館の隣りには、洞穴があります。その名も「西湖コウモリ穴」。富士山麓の中でも最大の洞穴です。

「あれ? 縄みたいな模様がついているよ」
「昨日のと違うね」

「コウモリがいたね。こんなふうに、ぽうっとしていました」

「右上のところにいてね」

バスに戻ってからも話題が尽きません。
探検はまだまだ続きます。

トンネル式の溶岩洞窟に入りました。富岳風穴と鳴沢氷穴です。

体全体を駆使し、五感を働かせての体験でした。


午後は、富士山ミュージアムへ行き、富士吉田の歴史や織物産業の様子を知りました。



屋上に上がり、景色を見渡します。

富士山が見えないので、自分たちが富士山の姿になってみました。

かけ声は、

「富士山です!」


ホテルに戻ってからは、お楽しみ会での「かくし芸」の練習に余念がありません。












「かくし芸の練習、もっとしたいなあ」
「余裕、余裕。晩ご飯が楽しみ!」



レク係はひと足先に集合し、ゲームの進め方や内容を確認しました。

お楽しみ会。まずはレク係がリードして伝言ゲームをしました。

お題「お弁当の中にトマトが入っていた」が「せんだ」と伝わっていて、みんなで大笑い!

続いて、みんなが大好きな

「餃子じゃんけん!」
「肉まんじゃんけん!」

かくし芸大会が始まりました。










班の友だちを中心に、喜びを共有したことが絆を深めました。
夕べの礼拝です。

みどりの学校に参加し、自分が「かべ」と思っていたことを打破している。その価値を胸いっぱいに受けとめ、拍手が起きました。

友だちの姿を見て、食事のマナーや整理整頓など自分の生活をふり返り、友だちのよいところをたくさん知った2日目が終わりました。
3日目。最終日を迎え、時間の経つのが惜しまれます。


朝の散歩。

西湖の水に触れ、深呼吸をしました。

「さわやかな空気の吸いおさめです。」


朝の礼拝。


「みどりの学校が終わってから、自分に変化が起きています。自分を知るというテーマはまだまだ続きます」

ホテルでいただく最後の食事。



荷物まとめと部屋の掃除をスムーズに行えたことも、4年生の成長のしるしです。
閉校礼拝をささげました。


「先生はみんなと一緒に3日間を過ごしました。それだけでも成長を感じます。きっと保護者の方は、もっと感じることでしょう。自分のことを知るチャンスがあったと思います。それも見ていただきましょう。自分のことを知った。それがみどりの学校の本当の目的です」


ホテルの方にお礼をして、


向かったところは……

「いやしの里」です。

古民家が並び、1軒1軒が展示室、資料室や集会所になっています。

巾着袋に絵付けをしたb組、コースターに絵を描いたa組。





スタッフの方にやさしくご指導いただいたその古民家でお弁当を食べ、昔も一緒に味わいました。








バスに乗って「今」に帰ってきました。



西湖で過ごした最高の時間をふだんの学校生活へとつなげて、自分を知る旅を続けます。

こうしてさらにすばらしい学年集団へと成長します。
