3年生になって初めて学習する教科「社会科」の、
最初の単元は「わたしたちのまちは、どんなまち」です。
でも、県内各地、東京都内からも通って来ている子どもたちにとっては、
学校のまわりはなかなか「わたしたちのまち」とはいえません。
そこで4回の町調査を計画し、
学校のまわりの町のようすを調べることにしました。
【第1回】
学校の屋上から町のようすを見回すと、
「先生、工場が見えるよ」
「どこ?」
ではみんなで確かめに行こうと、
「学校のまわりの町を知ろう!~はてな?をみつけて~」
をテーマに町調査が始まりました。
電信柱の番号も調査することになりました。
出発!
学校の周りの電信柱の番号をチェックしました。
「三春171の次はきっと170だよ。」
予想が当たると、みんな大喜びです。
「なんで番号があるの?」
「1番はどこかな?」
そんな「はてな?」も生まれます。
子どもたちはどんどん歩いて電信柱を調べていきました。
屋上から見て工場だと思った建物が
近くの小学校だったということも確かめられました。
【第2回】
歩道橋を渡りました。
初めて歩道橋を渡った子もいました。
消防団の倉庫発見!
小さなポンプ車が入っていることを知りました。
町のために奉仕している人がいることを学びました。
黄金町駅の近くの高架下に駐輪場発見!
「なぜ、駐輪場があるの?」
「どんな人が使うの?」
「いつ自転車を取りにくるの?」
「駅の周りに駐輪禁止の看板がたくさんあるのはなぜ?」
「コンビニエンスストアが3軒もあるのはなぜ?」
次々と「はてな?」が出てきます。
学校に戻り、「はてな?」について話し合いました。
【第3回】
黄金町から日の出町に向けて大岡川沿いと平戸桜木町通りを歩き、
京急沿線の高架下や大岡川、大通りのお店などを調査しました。
「日ノ出湧水」発見!
「この水はどこからくるの?」
「この看板はなあに?」
「不法投棄禁止って何?」
罰金の金額にびっくり!
なぜこの看板があるのかを見学後にみんなで考えました。
まちづくりニュースに
京急の高架下のことがくわしく書かれていました。
「桜桟橋って川の駅だって」
「大岡川の桜はきれいだよ」
「みんなで見たいね」
「黄金町はアートの町だね」
子どもたちは、自分たちの学校がある町の様子が
だんだんわかってきます。
町のいろいろな所に工房があります。
「大きなビルがあるよ」
日ノ出町駅前に新しくできたビルにびっくり!
高架下のかいだん広場を発見!
「何をするところかな?」
いろいろなイベントで町の人が楽しんでいることを知りました。
子どもたちは町調査を通して、川、駐輪場、道などから
「公(おおやけ)」ということを考え始めました。
【第4回】
南センターに向けて大岡川沿いを歩きました。
歩きながら、「はてな?」を見つけます。
川の中になんとアカエイを発見!
「なんで、いるの?」
大岡川が東京湾につながっていることを
お父さんと地図で調べてきた子もいました。
「川沿いには木へんの漢字の看板が多いな。なぜかな?」
南センターでは館長さんにいろいろな部屋を案内していただき、
その後、グループ毎に見学しました。
地域の方々がフォークダンスや社交ダンス、お茶を学び合う様子、
カラオケを楽しみながら交流されている様子を見学しました。
南センターが地域の方の交流の場になっていることを学びました。
蒔田公園でお弁当。
「あの工事はなにかな?」
何でも興味を持つ子どもたちです。
富士見川公園は、災害時にベンチがコンロ、
マンホールがトイレになるというお話を聞きました。
子どもたちは、見学を通して、
学校のまわりにどんなところがあるのかを知ると同時に、
「なぜ、どうして?」もたくさん見つけました。
社会科の第一歩を歩き始めた子どもたち。
疑問に思ったことを家で調べてくる子も増えました。