本校では、
「子どもの哲学」を研究されている
杉田正樹教授(関東学院大学)のご協力により、
2013年度から「哲学」をカリキュラムに取り入れています。
4、5年生は1、2学期に各3時間、6年生は3学期に2時間、
みんなでとことん考え話し合う機会を持っています。
5年生の教室をのぞいてみると...。
2学期最初の時間は
クラス全員でひとつのテーマを決めて話し合いました。
a組のテーマは「心はどこにあるの?」。
心という漢字が入っているから心臓?
痛みを感じるのが心だから神経なのでは?
じゃあ、ロボットには心はないの?
ドラエモンはあるからロボットにもあるのかも...
次々に手が上がり意見がとびかいます。
楽しい、嬉しい気持ちを感じるのも心だから、全身なのでは?
この考えにはたくさんの子がうなずいていました。
話し合いが始まって40分。
手をあげた子もあげなかった子も、
たくさん考えることができた
たくさん友だちの考えを聞くことができた
と、うれしそうでした。
2回目は3つのグループに分かれての話し合いです。
1回目の「心はどこに?」を継続するグループもあれば、
新しいテーマを決めて話し合うグループもありました。
このときに取り上げられたテーマは、
「宇宙に果てはあるのか?」
「時間はなんのためにあるのか?」
「必要なものって何? 不必要なものって何?」
など。
子どもたちの素直な好奇心と柔軟な思考力が発揮され、
哲学者顔負けの議論が展開されました。
哲学の時間について子どもたちは、
みんなで1つのことを求め合うのが楽しい
疑問を解ける快感がある
正しい、間違いがないからどんなことでも言える
自分の意見を認めてもらえる
と評価しています。
哲学の時間を通し、考えることの楽しさを実感しています。
*グループに分かれて話し合います。
*マークを持った発言者の意見をみんなが聞きます。
*ファシリテーター役には研究グループの大学院生も。
*さいごに各グループの話し合いを交流します。