1年生。
“ドキドキ”がいっぱいの学校生活が始まってからまもなく1年がたちます。朝の準備から紙芝居の読み聞かせ、野毛山遠足など、入学当初からずっと6年生のお世話になってきた子どもたちが、2月8日(土)の学習発表会ではしっかりと成長した姿を見せてくれました。

 

1年生の演目は『モチモチの木』(斎藤隆介)を題材に、全員が舞台にあがったままで演じるシュプレヒコール劇です。

 

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まず取り組んだのがセリフを覚えること。だれがどの役になってもいいように台本をぜんぶ覚えます。冬休みから1月にかけて毎日練習して、全員がセリフを完ぺきに覚えることができました。

 

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次に練習したのが歌です。6曲ある劇中歌をひとつずつ練習していきました。元気が出る活発な歌もあれば、しっとりと聞き入る静かな歌もあります。それぞれの曲の感じが表現できるように練習を重ねました。合言葉は「初めの一字」。出だしの一音がしっかり聞こえると歌の全体がよくなります。そのことを実感しながら歌いこんでいきました。

 

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セリフと歌が頭に入ったところで、それぞれの役の演技に取り組みました。セリフとジェスチャーを同時にするのは難しいもの。身振り手振りがなくてもセリフをしっかり言うことで思いは伝わります。指導のアドバイスを受け止めて、子どもたちは演技の質を高めていきました。

 

最後に練習したのは色画用紙で作ったパネルの動かし方です。シュプレヒコール劇で難しいのは何といってもパネルの動きを合わせること。何度も何度も練習し、動きをビデオで見てふりかえり、また練習する……子どもたちはよりよい演技にするために高めあっていきました。

 

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難易度の高い劇に取り組んだ1年生。期待に応え、期待を超えるすばらしい劇をつくりあげてくれました。モチモチの木に火がともった場面では、子どもたちの手にするライトが舞台に幻想的に浮かびあがり、会場からは感嘆の声がもれていました。

 

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劇を見た6年生からは、
「初めての学習発表会とは思えない」
「声も大きく、立派にできていた」
と感想が寄せられました。

 

1年生は、劇中の豆太が一人で雪隠に行けるようになったように、もうお兄さん、お姉さんの力を借りなくても自分たちで学校生活を送れるようになりました。

 

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それどころか、4月に入学してくる新しい1年生に「やさしく教えてあげたい」「いっしょに遊んであげたい」など、自分たちがお兄さん、お姉さんとしてしてあげたいことを考えています。

 

あとすこしで2年生。新たな“ドキドキ”にむけて学年末を過ごしています。

 

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