9月13日(木)の1校時、6年生が参加して「ビブリオバトル」を行いました。
ビブリオバトルとは、発表者(=バトラー)がおすすめの本を持ち寄って1人5分間の生の語りによる本の紹介と2分間のディスカッションを順番に行い、聴衆(=リスナー)がいちばん読みたいと思った本に投票してチャンプ本を決定する、本を仲立ちにしたコミュニケーションゲームです。京都の大学の研究室から始まって広がり、現在では各レベルで全国大会も開かれています。
関東学院小学校では、2013年度から毎年6年生でビブリオバトルを行っており、担任や司書教諭、校長がバトラーをつとめるほか、司書教諭課程を履修している大学生・大学院生が参戦したこともあります。
ことしは両担任と学年担当、それに校長の4人がそれぞれおすすめの本を持ち寄りました。
これまで6年間、毎年バトラーとして参加している校長がビブリオバトルの概要について説明したあと、ジャンケンで発表順を決め、本の紹介がはじまりました。
『ある晴れた夏の朝』
『イギリスとアイルランドの昔話』
『4ミリ同盟』
『ゆっくりおやすみ、樹の下で』
バトラーは、本のあらすじや内容、読みどころ、自分とのかかわりなど、その本をおすすめしたい理由を原稿なしで語っていきます。紹介者の熱のこもった語りに引き込まれるように、リスナーである子どもたちも熱心に耳を傾けています。
バトラー4人による4冊の本の紹介がおわりました。さあ投票です。
「いちばん読みたくなった1冊」を選ぶのに悩む子どもたち、そしらぬ顔をしながらもどの本が選ばれるか気になるバトラーの教員たち。
集計の結果、チャンプ本に選ばれたのは
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『ゆっくりおやすみ、樹の下で』でした。
ビブリオバトルでは、かならずしも投票した本を読まなければならないわけではありません。投票した以外の本にも興味が広がり、両クラスの学級文庫やライブラリーに置かれた4冊の本にはすべてすぐに借り手がつきました。
6年生は今回リスナーとして参加したビブリオバトルを参考に、ライブラリーの授業でこれからじっさいに自分たちでビブリオバトルを体験します。
「人を通して本を知る。本を通して人を知る」といわれるビブリオバトルを通して、子どもたちの読書の幅が広がっていくとともに、その本を紹介した人の魅力を知る機会ともなっています。