関東学院大学の杉田正樹先生ご指導のもと、
関東学院小学校で「子どもの哲学」が始まって3年目を迎えます。

 

6年生は4年生のときから経験しているので、
「問い」を考える、正解はない、といった「子どもの哲学」の特性にも
だいぶ慣れてきました。

 

 

2016022001

 

 

はじめにファシリテーターの杉田先生から
話し合いの約束が示されます。

 

「何を話しても自由です。安心して話してください。
答えを急がないで。ゆっくり考えよう。
友だちの話をよーく聞こう。
自分の考えに気づこう。自分の考えは変わっていいんだよ。
結局、人それぞれだよね……で話を終わらせるのはやめよう」

 

 

話し合いは、問いを作ることから始まります。

 

「日ごろ、疑問に思っていることや、
みんなで話し合いたいことはないだろうか」

 

 

子どもたちに意見を求めると、

 

なぜ、人は空想上の生きものを恐れるのだろう。
なぜ、人を好きになるのだろう。
宇宙の外側って何もないのだろうか。何もないってなんだろう。
かわいい、かっこいいの基準って、なんだろう。
なぜ、進化はおこったのだろう。
なぜ、人は高慢になっていくのだろう。
なぜ、人は楽なほうに行きたがるのだろう。
若者って、何歳からいうのだろう。

 

さまざまな問いが出されました。

 

友だちの意見を聞くと、
似たような疑問を持っていた、思いもかけない意見に驚いたなど、

子どもたちはさまざまな表情を見せます。

 

 

問いが出尽くしたのを見計らい、
これから話し合うテーマを決めていよいよ話し合いです。

 

 

2016022002

 

 

卒業まで1か月あまりとなった6年生にとって、
自分に向き合い、友だちと向き合う時間となりました。